VMWare PlayerでiTunes(DAAP)サーバーを動かす

きっかけ

たまたま見かけたちょっと古めのこの記事、『OS X ハッキング! 第100回 LinuxをiTunesサーバに仕立てる』からiTunesの新しい側面(音楽共有機能)をいまさらながら知ってしまいまして、 面白そ〜遊んでみたい!でもLinuxか〜、環境用意できないしな〜、なんて思っているところに偶然にもあのVMWareが無償で提供されていることを見つけてしまったのです。
も〜これは試してみるしかないでしょう♪

目標

VMWare Linuxの上に構築したiTunesサーバーの音楽共有機能を使ってWindowsiTunesから再生したい。
もちょっと軽くいうなら、別のマシンにある音楽をiTunesで再生してみたいってなところです。

用意するもの

先日無償で公開された仮想マシンVMWareで作成された仮想マシンイメージを実行することが出来る。
download↓

VMWare社のサイトでBrowser Applianceという仮想マシンイメージが用意されているほか、各種ディストリビューションのサイトでもイメージが公開されています。

  • Howl

Zeroconf networkingを実装したもの。
他のiTunesと通信ができるようになるRendezvous(ランデブー)機能を使います。
公式ページ − download↓

  • libid3tag

mp3などの音楽ファイルに用意されているID3タグと呼ばれる文字情報を操作するライブラリ。
公式ページ

  • mt-daaped

音楽配信サーバープログラム。
DAAP(Digital Audio Access Protocol)プロトコルというApple独自のファイル共有規格を有志の尽力によりかなりの部分が解析され、フリーな実装がいくつか存在する。
公式ページ


WindowsVMWare PlayerをインストールしてiTunes(DAAP)サーバーを構築していきたいと思います。

VMWare Playerのインストールと設定

英語ですが特に難しいことはなくインストーラーに従えば簡単にインストールをすることができます。
今回使用する仮想マシンイメージは、日本語が使いたかったこともありUbuntu5.10 Japanese VMWare Imageを利用します。

とりあえずインターネットに接続できるようにする

VMWare Playerのバーにある、Ethnet項目を設定。
Connectedにチェック、ブリッジを選択。

パッケージ群のインストール

1.Howlのインストール
まず最初に依存するパッケージからインストールしていきます。
Howl自体には依存パッケージはないのですが、ソースをコンパイルするのでコンパイルに必要なパッケージをインストールしておく必要があります。

$ sudo apt-get install autoconf make gcc libc6-dev gawk
続いて
$ wget http://www.porchdogsoft.com/download/howl-1.0.0.tar.gz
$ tar zxvf howl-1.0.0.tar.gz
$ cd howl-1.0.0
$ ./configure
$ make
$ sudo make install
2.libid3tagのインストール
$ sudo apt-get install libid3tag0-dev
3.mt-daapedのインストール
$ wget http://surfnet.dl.sourceforge.net/sourceforge/mt-daapd/mt-daapd_0.2.4-1_i386.deb
$ dpkg -i mt-daapd_0.2.4-1_i386.deb

シェアードライブラリの設定

インストールしたライブラリがシステムに認識されないので以下を実行

$ gedit /etc/ld.so.conf
/usr/X11R6/lib
/usr/lib
/usr/local/lib ←追加

mt-daapdの設定

mt-daapdの設定は、設定ファイルを直接開くか、ブラウザから行うことができます。
●ファイルから

$ sudo gedit /etc/mt-daapd.conf
●ブラウザから
http://localhost:3689/
ユーザー名: webserver
パスワード: mt-daapd


設定の代表的なものをいくつか、

#ブラウザから設定ファイルを編集する際に使う管理者パスワード
admin_pw  mt-daapd


#音楽ファイルの保存先フォルダ
mp3_dir  /var/mp3


#サーバー名。iTunesから見える名前。
servername  ubuntu-itune



これで設定が終わりです。

サーバーの起動

/etc/init.d/mt-daapd restart


これで同じサブネットに接続されたマシンだったらiTunesに/etc/mt-daapd.confに定義した共有名が表示されます。

補足

iTunesの音楽共有機能を有効にしておく必要があります。
じゃないとiTunesサーバーが表示されません。僕はこれではまった(>_<)

[編集]-[設定]-[共有]タブ
「共有されている音楽を検索する」項目をチェックする。


さて、これで終わりなんですが、肝心の音楽ファイルをLinuxにコピーすることができません・・・・次はsambaを導入する必要があるかなー。